生体 DNA抽出

特長

  • 糞便、唾液、皮膚拭取物などからDNAを抽出し納品

概要

当社標準プロトコルに基づき生体由来検体からDNAを抽出し納品します。

受入可能な検体

糞便検体※1

由来

検体の種類※2

ヒト

糞便

実験動物類

マウス、 ラットなどの糞便、 腸管内容物

家畜類

ブタ、 ウシ、 ウマなどの糞便、 腸管内容物、 ルーメン液

家禽類

ニワトリなどの糞便、 腸管内容物

ペット類

イヌ、 ネコなどの糞便

その他

魚類、 昆虫などの糞便、 腸管内容物

その他生体由来検体

由来

検体の種類※2

ヒト (その他動物種はご相談下さい)

唾液、プラーク

皮膚拭取物

膣内拭取物

※1 糞便からのDNA抽出については、技術情報『当社での糞便からのDNA抽出方法』をご参照下さい。
※2 血液、臓器、細胞組織およびそれらが付着した検体の受け入れはできません。

必要検体量・送付方法

検体の種類

必要量

留意点および送付方法

A区分

糞便、 腸管内容物、ルーメン液

糞便採取容器 ( 保存液なし )
あるいは気密性の高い容器

0.2 ~ 0.5 g

採取後速やかに冷凍保存、 冷凍輸送

糞便採取容器 ( 保存液あり )
メタボロキーパー

採取後速やかに冷蔵保存
冷蔵輸送推奨、 常温輸送可

B 区 分

A 区分以外 口腔内容物 (唾液、プラーク ) 皮膚拭取物など

スワブ
1.5 mL チューブなど

0.2 ~ 1 mL ( 唾液 )

唾液、 舌苔、 口腔粘膜、 プラークを採取し、速やかに冷凍保存、 冷凍輸送


綿棒やコットンなどで広範囲を拭き取った検体
は、極少量の適切な溶液 (PBS、生理食塩水、滅菌水など) に移し、 速やかに冷蔵保存、 冷蔵輸送


メタフロキーパー(皮膚、唾液)

採取後速やかに冷蔵保存
冷蔵輸送推奨、 常温輸送可

  • 保存液は捨てずに検体を採取し、採取後も採取容器は冷凍せず、保存液の中に検体が入った状態でご送付下さい。冷凍する場合の保管温度帯は腸内環境分析用 糞便採取キット・採取容器のページをご参照下さい。

生体由来検体の返送

糞便採取容器「ブラシ型」を使いご依頼頂いた場合、元検体の返送はできません。

ガイド「生体由来検体の返送に関するご案内」をご確認下さい。

作業の流れ

  • 検体の秤量(オプション)

  • 破砕

  • 精製

  • 濃度測定

仕様

使用機器またはキット

内容

・ GENE PREP STAR PI-480 および NR201

A 区分検体から得た粗抽出 DNA の精製を実施します。

・ MORA-EXTRACT

B 区分検体からの抽出~精製を実施します。

納品内容

滅菌水あるいはTEバッファーに溶解したDNAを、70 µL以上納品します。吸光度測定によるDNA濃度測定結果を報告します。

報告納品内容

形式

DNA 抽出物

マイクロチューブ

DNA 濃度測定結果

Excel ファイル

報告書サンプル

SAMPLE/16S rDNA-500 (BLAST) 報告書v1.12のサムネイル

価格納期

試験項目

区分

検体数

単位

単価(税抜)

目安納期

DNA 抽出

A 区分

1

検体

11,000 円

10 営業日~

B 区分

1

検体

12,000 円

15 営業日~

オプション

仕様

試験項目

内容

秤量

DNA 抽出に使う検体量を秤量し、 抽出を行います。
( ※ リアルタイム PCR 解析に使用する場合は必須 )

PCR 増幅確認

16S rDNA のユニバーサルプライマーを用いて PCR 増幅の有無を確認します。

二本鎖 (ds) DNA 濃度測定

蛍光法により Qubit またはマイクロプレートリーダーで測定します。

濃度調整

TE バッファーで指定の濃度に希釈調整します。
( ※ DNA 抽出物が指定の濃度未満の場合、 調整できません)

糞便 混錬作業

均一化のための糞便の混錬作業です。 同一検体を複数の容器でお送りいただき、
それらをまとめて秤量する場合、 混錬作業が必要な場合があります。

納品内容

報告納品内容

形式

秤量結果

Excel ファイル

PCR 増幅確認結果

jpg ファイル

二本鎖 (ds) DNA 濃度測定結果

Excel ファイル

濃度希釈結果

Excel ファイル

価格納期

追加試験項目

検体数

単位

単価(税抜)

目安納期

秤量

1

検体

1,000 円~

+ 2 営業日~

PCR 増幅確認

1

検体

6,000 円

+ 5 営業日~

二本鎖 (ds) DNA
濃度測定 ( 蛍光法 )

1 ~ 4

検体

6,000 円

+ 2 営業日~

5 ~ 23

検体

3,000 円

24 ~

検体

2,000 円

濃度調整

1

検体

1,000 円

+ 5 営業日~

糞便 混錬作業※

1

検体

1,000 円~

お問い合わせ下さい

※ 均一化のための糞便の混練作業です。多量の検体を作業する場合、別途、処分費が必要となることがあります。詳細は当社までお問い合わせ下さい。

ご依頼前の同意事項

・ DNA抽出物の返送には、別途送料が必要となります。
・ 糞便検体でリアルタイムPCR解析、または糞便理化学分析を同時あるいは追加で行う場合は、保存液入りの糞便採取容器は使用できません。保存液なしの採取容器あるいはメタボロキーパーをご使用下さい。
・ 解凍に伴う梱包材の軟化や破断による汚染が考えられるため、発泡スチロールなどに梱包いただき、漏洩にご注意下さい。
・ 秤量および他試験項目を同時に行う場合には、検体の必要量が変わりますのでお問い合わせ下さい。
・ 本試験項目は、当社の受託解析サービス (アンプリコンシーケンス解析、リアルタイムPCR解析など) の基本サービスであり、当社の受託解析サービス以外での解析における必要なDNA量および品質を保証するものではありません。
・ 当社において、ショットガンメタゲノム解析での最適なDNA抽出方法の検証は行っておりません。
・ DNAの収量は、検体量および保存状態に依存します。あらかじめご了承下さい。
・ DNAの収量評価については、オプションサービスをご依頼下さい。
・ 糞便の場合、DNA必要量がお決まりの場合には事前にご相談下さい。
・ ご依頼前の同意事項 (共通) を必ずご確認下さい。

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