検体量と送付に関するご案内(同定試験、生理・生化学試験など)
目次
検体量について
微生物確認試験
種類 | 必要量 | 備考 |
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環境水、食品 プラスチック製品、壁紙など | 顕微鏡観察が可能な量、またはサイズ | 顕微鏡観察ができる変質箇所または異物であれば、いずれも対応可能 |
微生物分離
区分 | 必要量 | 送付方法 |
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液体、培養液など | 50mL 程度 | 常温にて、保管・輸送を行いますと、サンプルの劣化や微生物相が変化することが考えられますので、冷蔵(クール便)でお送り下さい。ただし、低温により生育阻害される微生物もあります。また、到着予定日は平日とし、依頼書などで事前に到着日をお知らせ下さい。 |
活性汚泥 | 50mL 程度 | |
地下水 | 100mL 程度 | |
土壌など | 10g 程度 |
Rapid解析・カビ形態Rapid
カテゴリー | 必要量 | 備考 |
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細菌 | 純粋培養物 (平板培地1 枚) | 平板培養による純粋培養物をご用意下さい。コンタミネーションにより単離や当社での再培養を行う必要がある検体は、別途有償での作業が必要となります。 一度にお受けできる検体数は、1依頼あたり8株までです。 平板培養物中に複数のコロニーが存在する場合には、解析対象のコロニーに目印をして下さい。 |
酵母 | ||
カビ |
MALDI微生物同定試験(Biotyper)
カテゴリー | 必要量 | 送付方法 | 備考 |
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細菌 | 平板塗抹による 純粋培養物 (平板培地1 枚) | 普通寒天培地、標準寒天培地、SCD寒天培地など生育に適した平板培地 | 十分な生育を確認後、なるべく早くお送り下さい。※1、2 純粋培養された平板培養物を“常温”でお送り下さい。 冷蔵により、タンパク質合成経路に変化が生じることから、一旦冷蔵で保管された検体は、再培養後、常温でお送り下さい。 試験対象とするコロニーのご指定がある場合は、シャーレ上に目印をして下さい。 |
酵母 | YM寒天培地、SCD寒天培地など生育に適した平板培地 | ||
カビ※4 | PDAやサブロー寒天などの栄養培地で十分な生育が確認できる検体 | 十分な生育を確認後、検体をお送り下さい。※3 一旦冷蔵で保管された検体も再培養は不要です。 試験対象とするコロニーのご指定がある場合は、シャーレ上に目印をして下さい。 |
細菌 DNA塩基配列解析・分子系統解析(16S rDNA)
カビDNA塩基配列解析・分子系統解析
酵母DNA塩基配列解析・分子系統解析
種類 | 必要量 | 備考 |
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平板培養物 | 1枚 | 当社で培養確認を行うか、指定コロニーから直接DNAを抽出するかのご選択が可能です。生育性や純粋性に疑義がある場合には、連絡いたします。 |
液体培養物 スラント(斜面培養物) アンプル・グリセロールストック | 1本 | 当社での培養確認を必須とします。培養条件をご指示下さい。液体培養物から直接解析を実施する場合、承諾書にご署名をいただきます。 |
DNA抽出物 | 濃度:30 ng/µL 以上 量:50 µL 以上 | PCR増幅を確認している場合には、電気泳動像のご提供をお願いします。承諾書にご署名をいただきます。 |
PCR産物 | 濃度:100 ng/µL 以上 量: 20 µL 以上 | 電気泳動像のご提供をお願いします。承諾書にご署名をいただきます。 |
シーケンス生データ (ab1ファイル) 塩基配列テキストファイル (fasta ファイルなど ) | ー | オプションの簡易分子系統解析、分子系統解析のみのご依頼となります。シーケンサーからの生データ(ab1ファイル)から配列決定し、解析することも可能です。 |
きのこ同定試験
種類 | 必要量 | 備考 |
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平板培養物 | 1枚 | 当社での培養確認を行います。培養条件をご指示下さい。 生育性や純粋性に疑義がある場合には、連絡いたします。 |
液体培養物 スラント(斜面培養物) | 1本 | |
子実体 | お問い合わせ下さい。 | 「きのこ形態観察付きDNA」をご希望の場合は、なるべく新鮮な子実体をお送り下さい。 直接DNA抽出することも可能です。詳しくはお問い合わせ下さい。 |
細菌形態観察および生理・生化学的性状試験
酵母形態観察および生理・生化学的性状試験
カビ形態観察
種類 | 必要量 | 備考 |
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平板培養物 | 1枚 | 当社での培養確認を必須とします。培養条件をご指示下さい。 生育性や純粋性に疑義がある場合には、連絡いたします。 |
液体培養物 スラント(斜面培養物) アンプル グリセロールストック | 1本 |
抗菌性試験
種類 | 必要量 | 備考 |
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抗生物質 | 適量 | 使用する薬剤物質は基本的にお客様にてご用意下さい。 試験用菌株は当社で購入し、試験することも可能です。 |
抗菌物質 |
化学的性状分析
検体の種類 | 試験項目 | 必要量 | 備考 |
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培養物 (培養~) | 全分析共通 | 平板培地 1枚 | 当社で培養から行います。培養条件をご指示下さい。 純粋性に疑義がある場合には、連絡いたします。 培地での送付は常温 (または冷蔵) 、アンプルでの送付はその保管温度 (冷蔵・冷凍) 。 |
斜面培地 1本 | |||
アンプルなど 1本 | |||
集菌体 (抽出~) | 菌体脂肪酸組成 | 目安湿重量:0.5 g以上 (100 µL程度の菌体ペレット) | 集菌後、生理食塩水で2~3回洗浄し、集菌後は凍結して冷凍。 ※寒天培地から集菌される場合は、寒天培地を回収しないよう特にご注意下さい。 |
キノン、G+C含量 | 目安湿重量:1 g以上 | 集菌後、5mM EDTAバッファーで2~3回洗浄して下さい。集菌・洗浄後は凍結し、冷凍。 | |
細胞壁アミノ酸組成、 リン脂質 | 目安湿重量:3 g以上 | ||
凍結乾燥品 (抽出~) | 菌体脂肪酸組成 | 凍結乾燥品重量:0.1g以上 | 集菌後、生理食塩水で2~3回洗浄し、直ちに凍結乾燥し、常温。 |
キノン、リン脂質 | 凍結乾燥品重量:1g以上 | ||
調製品 (分析~) | 菌体脂肪酸組成、 細胞壁アミノ酸組成、 キノン、G+C含量 | 有機溶媒で溶解後、窒素ガス等で乾固させ、密栓した状態で冷凍※ |
保存アンプル作製・微生物株保管管理
種類 | 必要量 | 備考 |
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細菌 | 平板培養物1枚 斜面培養物 1本 グリセロールストック 1本 アンプル 1本 | 当社での培養確認を必須とします。 十分に生育性のある微生物株をお送り下さい。 |
酵母 | ||
カビ |
※ ご用意いただける検体量に限りのある場合は、ご相談下さい。
送付について
梱包について
・ 輸送中に発生した検体の破損については、当社では責任を負いかねますので、ご了承下さい。
・ シャーレの蓋は、輸送時に開かないよう、必ずパラフィルム等で固定して下さい。
・ 破損、漏洩を防ぐため、発泡スチロール製の容器に入れ、緩衝材で保護することをおすすめします。
・ 冷蔵の場合には保冷剤、冷凍の場合にはドライアイスと共に梱包して下さい。
・ ダンボールや紙箱などでお送りいただく場合には 2 重梱包や緩衝材を利用するなど、破損、漏洩をご考慮下さい。
検体の処分および返送について
- ご依頼前の同意事項(共通)をご参照下さい。