化学的性状分析

説明

分類学において、化学的性状は重要な分類学的特徴付けの1つです。当社では以下の化学的性状分析が可能です。

試験内容

項目 概要
菌体脂肪酸組成分析
(MIIDIシステム)
菌体脂肪酸組成分析システム“Sherlock Microbial Identification System”(MIDI社製、ガスクロマトグラフィー)を使用した“MIDI法”により、構成脂肪酸の検出および照合をします。Alicyclobacillus属など、MIDI法でデータベース化されていない脂肪酸の特定はできません。データベースにない菌群についてはお問い合わせ下さい。
細胞壁アミノ酸組成分析 細胞壁に特徴的なアミノ酸(リジン、オルニチン、ジアミノピメリン酸など)を、液体クロマトグラフィーにより検出し、構成アミノ酸を決定します。前述以外のアミノ酸(ヒドロキシグルタミン酸など)を希望される場合は、お問い合わせ下さい。
キノン分析 主なユビキノン(Q)、メナキノン(MK)の分子種およびプラストキノン-9を液体クロマトグラフィーにより同定します。複数種のキノンを保持する場合には、その存在割合(mol%)を報告します。MK-11, MK-12, MK-13, MK-14など(MK-n (n>11))のキノン分子種の同定をご希望の方は、お問い合わせ下さい。
リン脂質分析 菌体に含まれる主なリン脂質(ホスファチジルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルコリン(PC)など)を二次元薄層クロマトグラフィー(TLC)により検出します。検出されたリン脂質は標準物質と比較し、分子種を決定します。TLCの分離展開像と分子種を報告します。スフィンゴ脂質などの検出を希望される場合は、お問い合わせ下さい。
G+C含量測定 DNAは、二重らせん構造でアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)が結合しています。これらのうち、GおよびCの含量を測定します。G+C含量は、帰属種により約25~75mol%の幅広い値をとるため、分類学的に有効な指標とされています。液体クロマトグラフィーにより分析を行い、全塩基に対するGC対の割合を算出します。

報告内容・報告書サンプル

項目 概要 参考データ 
菌体脂肪酸組成分析
(MIIDIシステム)
・脂肪酸組成プロファイル
・クロマトグラム
・結果表
(クロマトグラムは含みません)
細胞壁アミノ酸組成分析 ・検出アミノ酸の保持時間とピーク面積
・クロマトグラム
・構成アミノ酸結果
・結果表
・クロマトグラム
キノン分析 ・保有キノン種結果(mol%  ・結果表
リン脂質分析 ・薄層クロマトグラフィー展開像
・主要リン脂質成分
 ・展開像
G+C含量測定 G+C含量測定結果  ・結果表

報告内容・報告書サンプル

 区分 項目 概要 送付方法
 培養物
(培養~)
全分析共通 平板培地 1
(または斜面培地 1本)
純粋培養された平板培養物、または斜面培養物を常温もしくは冷蔵(クール便)でお送り下さい。
 集菌体
(抽出~)
菌体脂肪酸組成  目安湿重量:0.5g以上
(100μl程度の菌体ペレット)
集菌後、生理食塩水で2~3回洗浄して下さい。寒天培地から集菌される場合、寒天培地を回収しないようご注意下さい集菌・洗浄後は凍結し、冷凍(クール便)にてお送り下さい。
キノン   目安湿重量:1g以上 集菌後、5mM EDTAバッファで2~3回洗浄して下さい。
集菌・洗浄後は凍結し、冷凍(クール便)にてお送り下さい。
G+C含量  目安湿重量:1g以上
細胞壁アミノ酸組成   目安湿重量:3g以上
リン脂質   目安湿重量:3g以上
凍結乾燥品
(抽出~) 
菌体脂肪酸組成  凍結乾燥品重量:0.3g以上 集菌後、生理食塩水で2~3回洗浄し、直ちに凍結乾燥して下さい。常温にてお送り下さい。
キノン分析 凍結乾燥品重量:1g以上
リン脂質  凍結乾燥品重量:1g以上
 調整済み品
(分析~) 
リン脂質以外 お問い合わせください。

価格・納期

項目 検体数 単位 培養品(培養~) 集菌体(抽出~) 調整済み品(分析~)
単価 目安納期 単価 目安納期 単価 目安納期
菌体脂肪酸組成 1 41,000円 12営業日 33,000円 9営業日 23,000円 9営業日
2 26,000円 20,000円 14,000円
3~ 20,000円 15,000円 11,000円
菌体脂肪酸組成/近縁種文献調査 一分類群(調査)あたり 35,000円/分類群 +5営業日
細胞壁アミノ酸組成 1 107,000円 23営業日 72,000円 20営業日 37,000円 15営業日
2 74,000円 53,000円 29,000円
3~ 63,000円 47,000円 26,000円
ヒドロキシグルタミン酸追加分析 +42,000円/株  +15営業日
キノン分析(細菌) 1 69,000円 20営業日 59,000円 15営業日 36,000円 13営業日
2 44,000円 36,000円 22,000円
3~ 36,000円 29,000円 18,000円
クロマトグラム追加 +5,000円/株  +4営業日
キノン追加分析/MK-11~14 +11,000円/株  +3営業日
キノン分析(菌類) 1 71,000円 20営業日 61,000円 15営業日 36,000円 13営業日
2 45,000円 38,000円 22,000円
3~ 37,000円 30,000円 18,000円
クロマトグラム追加 +5,000円/株  +4営業日
リン脂質分析 1 151,000円 20営業日 125,000円 18営業日
G+C含量測定 1 44,000円 20営業日 35,000円 18営業日 26,000円 18営業日
DNA-DNAハイブリッド形成試験と同時依頼の場合: 21,000円

・調製済みとは、分析に直接、供試できる検体を示します。当社での再調製が必要な場合、別途追加費用が必要となることがあります。
・常用培地以外の培地や嫌気条件での培養などを指定の場合、追加費用が必要となります。(培養追加費用→ 【ガイド】検体送付と追加費用のご案内を参照下さい)
・純粋性に不安がある場合、分析を行う前にDNA塩基配列解析(シーケンスまでで可能)などの試験により、純粋性を確認されることをお薦めします。
・細胞壁アミノ酸組成のヒドロキシグルタミン酸追加分析、キノン分析のキノン追加分析/MK-11~14は、主にMicrobacterium属などが対象となります。
G+C含量の測定は、DNA調製1回、液体クロマトグラフィーにて3回繰り返し測定(n=3)を行った値およびその平均値が分析結果となります。

依頼書の入手と同意事項の確認

ご依頼前の同意事項、ご依頼前の同意事項(共通) およびテクノスルガ・ラボ基本約款 を確認してお申込み下さい。

  G+C含量以外の分析では、培地の種類や培養温度、好気・嫌気などの培養条件で組成が変化することが知られています。培養条件などの要望がある場合、事前にお問合せ下さい。
 菌体脂肪酸組成/近縁種の文献調査の場合、DNA塩基配列解析などの結果に基づいた近縁種の情報を提供下さい。近縁種の文献を入手し主要な菌体脂肪酸組成を比較します。分類群によっては文献記載がなく、近縁種の菌体脂肪酸組成の情報が得られないことがあります。
  ご依頼前の同意事項(共通)を必ずご確認下さい。

分析のご依頼は、以下のファイルをダウンロード頂きお申し込み下さい。