細菌形態観察および生理・生化学的性状試験

特長

  • 英国NCIMB研究所との技術提携により実現した試験

  • 遺伝子解析の追加試験として実施することで帰属種・近縁種との比較考察が可能

  • 好気性菌だけでなく、 嫌気性菌や放線菌にも対応

概要

細菌の形態学的な特徴や生理・生化学的な性状を調べ、帰属分類群を同定することを目的とした試験です。複数の試験項目をセットにした細菌第一段階試験、細菌第二段階試験および放線菌生理・生化学的性状試験を用意しております。

特に細菌第二段階試験では、事前に遺伝子解析を実施している場合、その情報から最も有効な生理・生化学的性状試験項目を実施しますので、より詳細に近縁種と比較することが可能となります。

受入可能な検体

種類

必要量

備考

平板培養物

1 枚

当社での培養確認を必須とします。培養条件をご指示下さい。
生育性や純粋性に疑義がある場合には、 ご連絡します。

液体培養物
スラント ( 斜面培養物 )
アンプル
グリセロールストック

1 本

解析の流れ
(細菌第一・第二段階試験セット (考察あり) の場合)

  • 培養・純度確認

  • 細菌第一段階試験

  • 細菌第二段階試験

  • 文献比較

  • 総合考察

納品内容

試験項目

報告内容

付属データ

細菌形態観察

・ コロニー性状、細胞形態、グラム染色性および芽胞形成能
(培養24~48時間程度)

・ コロニー像
・ グラム染色像

細菌第一段階試験

・ コロニー性状、細胞形態、運動性観察
・ カタラーゼ、オキシダーゼ、O/Fテストなどの生理・生化学的性状試験
・ 考察 (同定に至った経緯の文章説明)
・ 同定結果

細菌第二段階試験

・ 生理・生化学的性状試験用キット (API) による炭素源の資化性、酸化/発酵性および酵素活性などの試験
・ 帰属種・近縁種の同定に有効な追加試験
・ 考察 (同定に至った経緯の文章説明)
・ 同定結果

細菌第一 ・ 第二段階試験セット

・ 細菌第一段階 + 細菌第二段階試験

放線菌形態観察

・ ISP2培地上でのコロニー性状、菌糸および胞子などの細胞形態

・ コロニー像
・ 光学顕微鏡観察像

放線菌生理 ・ 生化学的性状試験

・ 各種ISP培地上での生育状況、コロニー性状、色素産生、光学顕微鏡での気菌糸の観察
・ 生育温度、耐塩性、基質の加水分解、炭素源の資化性試験

  •  放線菌を対象とした試験では、考察や同定結果は含まれません。

報告書サンプル

SAMPLE/16S rDNA-500 (BLAST) 報告書v1.12のサムネイル
SAMPLE/16S rDNA-500 (BLAST) 報告書v1.12のサムネイル

価格・納期

試験項目

単位

考察なし

考察あり

単価(税抜)

目安納期

単価(税抜)

目安納期

細菌形態観察

8,000 円

8営業日

細菌第一段階試験

18,000 円

14営業日~

23,000 円

15営業日~

細菌第二段階試験

53,000 円

22営業日~

63,000 円

23営業日~

細菌第一 ・ 第二段階試験

71,000 円

22営業日~

86,000 円

25営業日~

放線菌形態観察

13,000 円

20 営業日

放線菌生理 ・ 生化学的性状試験

56,000 円

22営業日~

  • 常用培地以外の培地や嫌気条件での培養などをご指定の場合、追加費用が必要となります。【ガイド】 追加費用のご案内をご参照下さい。
  • 多検体でご依頼の場合の目安納期は、お問い合わせ下さい。
  • 生理・生化学的性状試験用キット (API) で試験ができない分類群では、試験用の培地を個々に調製し試験を行います。培地調整には追加費用が必要となります。

ご依頼前の同意事項

・ ご依頼前の同意事項 (共通) を必ずご確認下さい。
・ 検体の生育性の有無や培養時間は、その菌の性状に依存します。当社は試験の遂行に最善の努力を払いますが、実施の確実性を保証するものではありません。
・ 培養条件や培養スケールの違いにより、菌株の性状が変化する可能性があります。これらの試験結果への影響について、当社は保証するものではありません。
・ 培養は、お客様のご指定、または当社で適当と判断した培養条件で行いますが、十分な生育が得られることを当社は保証するものではありません。
・ バイオセーフティレベルは、「細菌:日本細菌学会バイオセーフティ指針」、「カビ・酵母:Atlas of clinical fungi」または「各保存機関の情報」 を採用しています。他の機関や海外との情報が異なる場合があります。
・ バイオセーフティレベルは、病原体の危険度レベルに基づく分類です。結果に報告されるバイオセーフティレベルは、当社がその安全性(危険性)を保証するものではありません。
・ バイオセーフティレベル (BSL) は、各微生物種に対し定められています。報告書で示すBSLは目安であり、検体自体のBSLを示すものではありません。