腸内環境分析用 糞便採取キット・採取容器
特長
-
糞便中の菌叢を室温 (1℃~30℃) で1ヶ月程度、安定的に維持できる保存液
-
豊富なバリエーションで目的に応じた使い分けが可能
-
糞便採取容器(保存液あり)を含む製品は、コロナウイルスの不活化を確認済み
概要
ブラシ型の採取容器は便潜血用を利用しており、固形便の採取に適し、アンプリコンシーケンス解析に適切な便量を確保できます。
また、メタボロキーパー®で採取した糞便は、凍結させることなく糞便中有機酸 (短鎖脂肪酸) 分析を行えます。腸内細菌叢解析にも利用可能です。
SDS
取扱説明書
製品内容
1,糞便採取キット
1キットごとにチャック付きの袋に個包装していますので、被験者に直接配布できます。
また糞便採取シートに代わり楽流カップをキット内容とした製品もご用意しております。
内容物 (1 キット ) | 数量 |
糞便採取容器(保存液 : あり、 形状 : ブラシ型) | 1 本 |
糞便採取シート | 1 枚 |
取扱説明書 | 1 式 |
![]() 糞便採取キット(型番「FS-0017」) 保存液:あり、形状:ブラシ型 糞便採取シート |
〈注意点〉
・ブラシ型容器に対する注意点:容器が破損する恐れがありますので、ブラシ型容器は冷凍保存しないで下さい。
2,糞便採取容器
糞便採取容器のみの販売となります。
形状はブラシ型です。
個包装での納品ではありません。ご依頼いただいた本数をまとめて梱包して納品します。
![]() 保存液:あり、形状:ブラシ型(型番「FS-0016」) |
〈注意点〉
・ブラシ型容器に対する注意点:容器が破損する恐れがありますので、ブラシ型容器は冷凍保存しないで下さい。
3,「メタボロキーパー® 」糞便採取キット
- 凍結させることなく、糞便中有機酸(短鎖脂肪酸)分析および腸内細菌叢解析が行えます。
- 容器上部に保存液が充填されており、保存液中の内部標準物質により、定量的に濃度補正が可能となっています。
- 楽流カップWIDEと組み合わせたキット販売となります。
|
![]() (型番「FS-0015」) |
〈採取方法〉
〈製品動画〉
〈注意点〉
製品の性質上、急激な温度変化や外部からの衝撃により液漏れを起こすことがございます。液漏れを確認した場合は、開封せず当社までご連絡下さい。交換にて対応いたします。
製品内容 (オプション)
1,楽流カップ WIDE
便座または便器に貼り付けて設置できますので、排便後も便器にセットした状態を保持できます。
そのため、便が水没したり自動洗浄で流れたりする心配がなく、慌てずに採便することが可能です。
使用後はそのまま水に流せますので、便器内に手を入れる必要がありません。
![]() 便器に貼って使用 |
![]() 便座に貼って使用 |
(型番「FS-0005」)
2,糞便採取シート
![]() |
![]() |
(型番「FS-0004」)
3,目隠しシール
容器に貼っていただくことで、内容物を遮蔽します。全てを覆うサイズではないため、シールの隙間から採取されているかどうかが確認できます。
シールはフリーザー (-30℃) での使用も可能な材質で、必要な情報を自由に書き込むことができます。
![]() |
![]() |
(型番「FS-0010」)
4,保管箱
糞便採取容器専用の紙製の保管箱です。
それぞれ容器を立てて収納することができます。実際の保管箱には上蓋を付属して納品します。
保管箱はフリーザー (-30℃) での使用も可能な材質で、必要な情報を自由に書き込むことができます。
なお、容器が破損する恐れがありますので、ブラシ型容器は冷凍保存しないで下さい。
【左】 ブラシ型保管箱(100本立て)(型番「FS-0011B」) 外寸法:L147 ㎜×W147 ㎜×H125 ㎜
【中央】メタボロキーパー®保管箱(16本立て)(型番「FS-0011M」) 外寸法:L147 ㎜×W147 ㎜×H125 ㎜
【右】 スプーン型保管箱(25本立て)(型番「FS-0011S」) 外寸法:L147 ㎜×W147 ㎜×H97 ㎜
試験項目と使用可能な糞便採取容器
試験項目に応じた種類を以下からご選択下さい。
試験項目 | 糞便採取容器のタイプ | Cat.No. | ||
アンプリコンシーケンス解析 | 保存液 : あり、 形状 : ブラシ型 | ![]() FS-0016 | ![]() FS-0017 | |
アンプリコンシーケンス解析+糞便理化学分析 | メタボロキーパー® 有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析に限ります※¹ | ![]() FS-0015 | ||
T-RFLP フローラ解析 (MN-1 法) | 保存液 : あり、 形状 : ブラシ型 | ![]() FS-0016 | ![]() FS-0017 | |
T-RFLP フローラ解析 (MN-2 法) | 保存液 : あり、 形状 : ブラシ型 | ![]() FS-0016 | ![]() FS-0017 | |
T-RFLP フローラ解析 (MN-2 法 ) +糞便理化学分析 | メタボロキーパー® 有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析に限ります※¹ | ![]() FS-0015 | ||
リアルタイム PCR 解析+糞便理化学分析 | メタボロキーパー® 有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析に限りま※¹※² | ![]() FS-0015 | ||
糞便理化学分析 | メタボロキーパー® 有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析に限ります※¹ | ![]() FS-0015 |
※1 メタボロキーパー®を使用して実施可能となる糞便理化学分析は、糞便中有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析となります。
※2 リアルタイムPCR解析をご依頼される場合には、同時に糞便中有機酸 ( 短鎖脂肪酸) 分析のご依頼が必要となります。
採便前後の糞便採取容器の保存と期限
糞便採取容器のタイプ | 保存対象 | 採便後の保存温度帯 | 採便後の輸送 | 採便前の使用期限 |
保存液:あり、形状:ブラシ型 容器が破損する恐れがあるため冷凍保存しないで下さい。 | 菌叢 | 室温保存 (冷蔵推奨) | 冷蔵( 常温輸送可 ) | 6 ヶ月( 室温 /冷蔵 ) |
メタボロキーパー®※ | 菌叢、有機酸 ( 短鎖脂肪酸) |
※ 可能な限り温度変化の少ない環境(冷蔵推奨)で、立てた状態で保管下さい。
※ 長期保管の場合、気密性の高い容器に移し、冷蔵保管することを推奨します。
採便後の糞便採取容器の保管条件
(容器自体の破損、変性を防ぐ温度帯)
糞便採取容器のタイプ | 保管温度 |
保存液:あり、形状:ブラシ型 容器が破損する恐れがあるため冷凍保存しないで下さい。 | 1℃以上、 30℃以下で保管 |
メタボロキーパー® | -30℃以上、 30℃以下で保管 |
価格・納期
採便量の目安
形状 : ブラシ型 | メタボロキーパー® |
ー | 1.5g |
ブラシ全体 | スプーンすり切り一杯 |
糞便複数箇所を突き刺して採取 | キット付属のすり切り棒で スプーンすり切り一杯 |
![]() | ![]() |
ご使用上の注意
- 各製品の取扱い説明書に従いご使用下さい。
- 製品の性質上、急激な温度変化や外部からの衝撃により液漏れを起こすことがあります。
- 糞便を採取した後は、液漏れしないように本製品の蓋を確実に締めて下さい。また、一度締めた蓋を再度開閉しないで下さい。
- 本製品の再販および本製品を改変し再販することに起因する損失・損害等については、当社では一切の責任を負いません。
- リアルタイムPCR解析や糞便理化学分析を実施される場合には、保存液なしの容器をご使用下さい。
- 「取扱説明書」および「SDS」が必要な場合、当社ホームページよりダウンロードしてご利用下さい。
- 保存液が誤って皮膚に付いたり目や口に入った場合は、水で充分に洗い流し、直ちに医師に連絡して下さい。
- 乳幼児やペットの手の届かない場所に保管し、誤飲されないようにご注意下さい。
- 容器のふちに便が付着しないようご注意下さい。気密性が損なわれ、漏洩の原因となることがあります。
ご依頼前の同意事項
・ 個包装用ビニール袋、保管箱を除き、10 キット(本・枚) 単位でご注文下さい。
・ 計100キット (本) 以上のご依頼の場合の納期についてはお問い合わせ下さい。
・ 本製品は、研究用試薬 (キット) であり医療品や医療器具ではありません。ヒトへの医療、臨床診断にはご使用いただけません。
・ 本製品を用いた検査結果判定により発生する問題に関して、当社は一切の責任を負いません。
・ 本製品は、DNAの保存性に関する製品であり、RNAの保存性はありません。
・ ご依頼前の同意事項 (共通) を必ずご確認下さい。
・ 製品到着次第、製品の破損、不足、不良等をご確認下さい。破損、内容物漏れ等の不良を確認した場合は、開封せず当社までご連絡下さい。製品納品後、2週間以内のお申し出に限り交換にて対応します。
・ 保存液が含まれる製品は、製造過程により、濃度、容量に若干の差異が生じることがあります。
・ メタボロキーパー®(特許第7125579号)を利用した糞便理化学分析は、当社でのみ分析できるように設計しています。お客様での分析実施を保証するものではありません。