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製品異常の原因は微生物?原因究明に役に立つ微生物試験のご紹介

製品異常の原因は微生物?原因究明に役に立つ微生物試験のご紹介

食品・医薬・化粧品などの製造現場において、製品に膨張・変色・異臭などの異常が発生した場合、その原因が微生物によるものなのか、あるいはその他の要因によるものなのかを見極めることが重要です。
このような製品異常が発生した際、異常品または外観異常箇所に存在している微生物を調べることで、原因究明に役に立つ情報が得られる可能性があります。
異常の原因を100%特定できるとは限りませんが、得られた結果をもとに原因の可能性を絞り込むことは、無駄な検討や試行錯誤を減らし、問題解決までの時間短縮につながることが期待されます。
当社では、製品異常の原因究明に役に立つ各種微生物試験を受託しています。


異常品または外観異常箇所に存在している微生物がいるか否かを知りたい場合には、微生物確認試験をご提案します。
この試験では、膨張や変色などが見られる異常品の一部を取り出し、顕微鏡で観察することで、
・微生物が存在しているか
・存在している場合、それが細菌なのか、カビ・酵母なのか
を調べます。
当試験は、微生物が関与している可能性の有無を把握するための最初の試験です。

微生物確認試験

微生物確認試験で微生物の存在が確認できた場合、それらの微生物を同定することで、微生物に関する情報が得られます。
当社では、製品中の微生物を同定する場合、主に以下の2種類の方法をご提案します。

① 培養を介して結果を得る(以下「培養法」)
② 非培養で結果を得る(以下「非培養法」)


① 培養法

異常品または外観異常箇所に存在している微生物を培養し、純粋培養物として得た後に種々の試験を実施するアプローチです。衛生管理では一般的に用いられます。

具体的には、微生物分離を実施することにより、生きた微生物が存在している検体から微生物を純粋分離し、寒天培地上の単一コロニーとして得ることができます。検体には1種類の微生物のみが存在している場合もあれば、複数種類が混在している場合もあります。

微生物分離

微生物分離で純粋培養物として得られた場合、それらの微生物を属や種のレベルで同定可能です。
当社では、主に以下の方法でご提案します。
 ・DNA塩基配列解析
 ・MALDI微生物同定試験

DNA塩基配列解析とMALDI微生物同定試験

同定の結果から、異常品または外観異常箇所に存在している微生物の性質を調べ、製品異常の原因究明に役に立つ情報が得られる可能性があります。


② 非培養法

微生物確認試験で微生物の存在が確認できた検体であっても、微生物分離を実施した際にコロニーの生育がみられない場合があります。

コロニー生育なし

このような場合、
 ・微生物がすでに死んでいる
 ・一般的な培養条件では培養しにくい
などの理由が考えられます。

そのような場合には、培養法を介さないアプローチとしてアンプリコンシーケンス解析が有効です。
アンプリコンシーケンス解析は、培養することなく、検体から直接DNAを抽出して解析する方法です。

アンプリコンシーケンス解析

培地の種類、嫌気・好気、培養温度、生菌や死菌を問わず、異常品または外観異常箇所にどのような微生物(属レベル)がどの程度の割合で存在しているかを網羅的に把握できます。
一般に、培養法より多くの種類の微生物を検出することができます。

各方法のメリットとデメリット

培養法と非培養法では、それぞれメリットとデメリットがあり、得られる結果も異なります。
それぞれの特性を踏まえ、適宜使い分け、補完することで、より詳細な情報を得ることができます。

培養法のメリット・デメリット

■ メリット
・DNA塩基配列解析やMALDI微生物同定試験により属・種レベルで同定できる、バイオセーフティレベル※1を報告
・微生物の純粋培養株が得られるため、耐熱性試験や抗菌性試験など詳細な試験ができる
・得られた純粋培養株をアンプルなどの形で保存できる
■ デメリット
・培養方法の設定、培地作製、培養、単離など作業が煩雑
・死菌や培養条件がわからない微生物は検出できない
・微生物分離を実施してからDNA塩基配列解析やMALDI微生物同定試験を実施するため、工程が多くなる。

  • 微生物・病原体などはその危険性に応じ、各国により4段階のリスクグループに分類される。
非培養法のメリット・デメリット

■ メリット
・微生物の生死や培養条件に関わらず、検体中に含まれる微生物を検出できる
・一度の解析で多くの種類の微生物を網羅的に検出できる
■ デメリット
・同定できるのは基本的に属レベルまで
・生菌だけでなく死菌も検出する
・培養による細胞数の増幅ができないので、培養法と比較して検出感度が低い

当社が提供できる価値

異常品または外観異常箇所に存在している微生物を調べることで、製品異常の原因究明に役に立つ情報が得られる可能性があります。
当社では、培養法と非培養法の両方に対応しており、それぞれの試験を使い分け、補完することによって、微生物に関する情報をより多く得られる可能性を高めます。

お客様の目的に応じた最適な試験の組み合わせをご提案します。いずれの試験も、異常品をそのままお送りいただくだけで実施可能です。

微生物同定試験

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