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技術・お役立ち情報

[事例紹介]包装食品の膨張原因として疑われる、培養できない微生物を菌叢解析で検出

お客様のお困り事

容器やパックで包装された食品において、製品の膨張が発生しており、微生物によるガス産生が原因として疑われていました。

お客様にて微生物の関与を確認するため培養試験を実施されたものの、微生物の生育が確認できず、微生物が関与しているのか否かの判断ができない状況となり、当社へご相談をいただきました。

▼イメージ画像

包装食品の膨張原因として疑われる、培養できない微生物を菌叢解析で検出

当社の提案内容

上記のように、微生物の関与が疑われる製品異常に対して培養を実施したものの、コロニーの生育が認められないケースは少なくありません。
当社では、包装食品の膨張や変敗の原因そのものを究明するサービスは提供しておりませんが、異常のある製品に微生物が存在するかどうかの確認試験や、その微生物に関する情報を得るための各種試験がございます。

そのため、当社は以下の試験を行いました。

1、微生物確認試験

まず異常のある製品について微生物確認試験(顕微鏡観察)を実施し、検体中に微生物が存在することを確認しました。

2、微生物分離

その上で、お客様側で実施された培養試験において生育が認められなかったことから、お客様が試された培養条件とは異なる培地組成や培養環境(温度、酸素条件等)で分離を行いました。しかしながら、当該条件においても微生物の生育は認められませんでした。

培養法_微生物分離

生育が認められないことから、
・時間の経過とともに、栄養源がなくなり微生物が死滅した
・損傷菌となっており培養による分離が困難
・一般的な培養条件では生育しにくい微生物が存在している
といった可能性が考えられました。

3、アンプリコンシーケンス解析(菌叢解析)

そこで、培養条件に依存せず、検体中の微生物由来DNAを直接解析可能な非培養法として、アンプリコンシーケンス解析を実施しました。

アンプリコンシーケンス解析イメージ

〈アンプリコンシーケンス解析結果のイメージ図〉

4、結果

その結果、ガス発生に関する可能性のある微生物を含む菌叢構成が確認されました。

このように、アンプリコンシーケンス解析のような非培養法をもちいることにより、培養法のみでは検出が困難であった微生物の情報を得ることが可能です。

得られた微生物の情報は可能性を示すものであり、製品異常の原因を特定できるとは限りませんが、原因検討を進める際の参考情報として活用されます。
お客様の活用例として、アンプリコンシーケンス解析から得られた学名をもとに、「培養条件の再検討」や、「ガス産生に関する報告事例の調査」などを進める際のヒントになるかと存じます。

価格と納期(目安)

納期

合計:約2.5ヶ月

微生物確認試験の後、微生物分離とアンプリコンシーケンス解析と並行して実施することで、全体納期を約1.5ヶ月程度に短縮可能です。

価格

合計:約53,000円/検体(税抜)

  • (コロニーの生育が確認される場合)微生物分離の価格(税抜):
    ◎細菌対象:52,000 円/検体
    ◎乳酸菌対象:65,000 円/検体
    ◎カビ・酵母対象:32,000 円/検体
    常用培地以外の培地や嫌気条件での培養などをご指定の場合、追加費用が必要となります。

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