研究者微生物試験

カビDNA塩基配列解析・分子系統解析

遺伝子解析によるカビの種レベルの同定はITS rDNA領域が基本です。最新の分類体系を反映させて報告をします。

酵母形態観察および生理・生化学的性状試験

分類学上重要な形態学的特徴、生理・生化学的性状を調べる試験です。酵母第一段階試験は栄養増殖と形態的性質、培養性状などを観察します。

細菌形態観察および生理・生化学的性状試験

細菌や放線菌の形態学的な特徴や生理・生化学的な性状を形態観察などから調べ、帰属分類群を同定することを目的とする試験です。

酵母DNA塩基配列解析・分子系統解析

酵母のDNA塩基配列解析は26SのD1/D2領域の解析が主流です。当社はDNA塩基配列を両鎖で解析し簡易分子系統解析を行います。

細菌DNA塩基配列解析・分子系統解析 (16S rDNA)

細菌の16S rDNA塩基配列を用いて、近縁・菌種の同定(推定)を行います。500bpと1500bpの2つの解析を選択できます。バイオセーフティレベル(BSL)を付けてご報告いたします。

Bacillus cereusグループ関連試験

Bacillus cereusグループは18菌種からなり、16S rDNA塩基配列解析では識別が困難となっています。

カビPremium

カビの帰属種・近縁種を同定する際、当社がお薦めする試験セットです。DNA塩基配列解析 と形態観察などの性状試験を組み合わせます。

酵母Premium

酵母のDNA塩基配列解析と生理・生化学的性状試験を組み合わせた試験です。詳細な帰属種・近縁種の推定と分類学的な特徴付けが可能です。

細菌Premium

細菌DNA塩基配列解析、形態観察や生理・生化学的性状試験を組み合わせたメニューです詳細な帰属種・近縁種の推定が期待できます。

細菌機能遺伝子解析 (単一機能遺伝子・MLSA)

細菌の機能遺伝子は菌体細胞の維持や増殖に不可欠な酵素タンパクをコードする遺伝子やストレスタンパク遺伝子などを指します。

カビ機能遺伝子解析

カビの同定は主にITS領域およびD1/D2領域の塩基配列を使った解析が行われますが、機能遺伝子解析が有効な場合があります。

きのこ同定試験

きのこの同定は、従来の子実体の形態的特徴に基づく手法とDNA塩基配列解析 (ITS領域またはD1/D2領域) がよく用いられます。

in silico DNA-DNA hybridization (in silico DDH) 解析

対照株と比較株の全ゲノム配列やドラフトゲノム配列をコンピュータ上で比較し、2株間の種の異同を評価する方法です

その他追加試験 (細菌)

細菌のその他追加試験では微生物株の溶血性や耐熱性試験、培養液中の有機酸分析など様々な試験が可能です。

その他追加試験 (カビ)

カビのその他追加試験では微生物株のアフラトキシン生合成遺伝子や生育性、耐熱性など評価する試験です。

その他追加試験 (酵母)

酵母の追加試験では温度、pH、NaCl濃度などの生育条件に対し至適生育温度などを評価する試験です。

微生物試験に関するテクニカルトレーニング

微生物を取扱う上での基礎的な技術、あるいはDNA塩基配列解析などの専門的な技術を学ぶためのテクニカルトレーニングです。

保存アンプル作製・微生物株保管管理

L-乾燥法を用いた保存アンプル作製を行います。特許期間中、微生物株を維持できる条件に適合する方法として寄託機関が採用しています

NCIMB株分譲

NCIMB 研究所が保存するNCIMB株を分譲します。NCIMBは工業利用される有用微生物、海洋細菌を中心に保存を行なっています。

化学的性状分析

新種提唱時の化学的性状試験として菌体脂肪酸組成分析 (MIDIシステム)、細胞壁アミノ酸組成分析、キノン分析、リン脂質分析

IR Biotyper株識別試験 (細菌、酵母)

同一条件で培養した異なる微生物株が持つ炭水化物・多糖類のフーリエ変換赤外スペクトルデータを取得し、株レベルの識別を行います。

鉄細菌 顕微鏡観察

水中の溶存鉄や溶存マンガンを酸化し、菌体の内外に沈積する能力をもった一群の細菌は「鉄バクテリア」または「鉄細菌」と呼ばれています。

カビ形態観察

カビの分類学上重要な形態学的特徴を調べ帰属分類群を同定を目的とした試験です。カビ第一段階試験は属レベルの帰属分類群を同定します。